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Nikov’s blog

思考の整理 @NyoVh7fiap

「褒める」と「叱る」

福祉専門職として、障害児者の方や、様々な課題を抱えた子どもたちと関わってきた経験、そして、3歳の娘を持つ父親として、「褒めること」と、「叱ること」について整理したいと思います。

 

1.褒める。

 

 育児書など子育ての指南書には、必ずといっていいほど、「できるだけたくさん褒めましょう」と書かれています。

ただ、毎日生活を共にして、子育てをしていると、「どこをどうやって褒めたらええねん!」と思う方も多いと思います。

僕もそのうちの1人です。

 

 

子どもを褒めるとき、「条件付き」の褒め方だと、「何かができたとき」しか褒めることができません。

取り組もうとしている態度や気持ちを、「承認する(認める)」行為も、子どもにとったら、褒められることと同じ効果があります。

つまり、「褒める」とは、「肯定的評価」を子どもに伝えるということです。

 

また、「肯定的評価」を伝えるとは、親から子どもへの一方通行だけではありません。

親子が共通の目標をもつときも、「肯定的評価」を伝えるチャンスです。

 

 

例えば、がんばり表の活用。

 

これは「親が子どもに歯磨きをさせる→親が子どもを褒める。」という構図ではなく、「親子で共通の目標をもつ→親子で一緒に喜ぶ。」というプロセスの中で、自然と子どもに「肯定的評価」を伝えるひとつの方法です。

 

そして重要なのが「待つ姿勢」です。

 

これがなかなか難しいですが、「待つ姿勢」が、子どもにとって「結果よりも過程を尊重してもらう」経験につながります。

 

2.叱る。

 

では、なんでもかんでも褒めてさえいれば、子どもは問題なく育っていくかというと、必ずしもそうではありません。

社会的に容認されない行動に対しては、「叱る」ことも重要です。

「叱られる」ことで、善悪の判断や社会規範を学んでいきます。

 

ただ、大切なのは「叱り方」です。

「叱る」ときは、「行動」のみに焦点をあてます。

 

そして、叱るときは、「どうすべきだったか」「どうして欲しかったか」という「代替行動」を必ず伝えます。

 

代替行動を提示しないと、「叱られた」という嫌な記憶だけが残って、次につながらないことが多いからです。

 

また、叱ることのゴールは、「謝らせること」ではありません。

子どもが、「負の感情と向き合い、言語化できること」です。

 

「負の感情」を適切に表現することは、子どもの精神的自立に重要な過程です。

 

3.まとめ

 

つまり、

『褒めるときは「存在ごと」(もしくはプロセス)』

『叱るときは「行動のみ」』

に焦点をあてる、ということです。

 

そして、大切なのは、「理想の子育て」より「無理せず続けられる子育て」を目指すことです。

 

なぜなら、養育者の安定が、子どもの安定につながるからです。

 

ただ、親や養育者も感情をもつ人間です。
どれだけ正しい知識や豊富な経験があっても、毎日がうまくいくはずがありません。

 

子育ての最終目標は、子どもの「自己肯定感」を育むことです。

「自己肯定感が高い」とは、「何でも自分でできる」ことではなく、「困ったときに助けを求められる」ことも含みます。

 

親や養育者自身が、公的機関や社会資源を含めて、周りに助けを求めることは何も恥ずかしいことではありません。

養育者が「困ったときに助けを求める姿」を子どもに見せることも、子育てには必要な過程なのだと思います。