Nikov’s blog

思考の整理 @NyoVh7fiap

「保育の専門性」とは -保育園の理事長先生の言葉から-

娘の通う保育園の理事長先生の言葉の抜粋です。

以下「」は理事長先生の言葉です。

保育園は誰のためにあるのか

「保育園は、親が働くために預ける場所ではない。

子どもが、自分の成長のために、自ら通ってくるところです。」


「入園したとき、子どもたちは必ず泣く。

『いずれ諦めて泣かなくなる』

というのは子どもたちに対してとても失礼。

子どもたちは、自ら保育園の環境に適応していった結果、泣かなくなる。」



子どもたちの自主性とは


「園では子どもたちの自主性を大事にします。

子どもたちは、好きなときに好きな場所で、遊びたい友達と遊んでいます。

子どもたちが、『自分で選択ができる』、『自分の選択が尊重される経験』が自主性を育みます。

ただ、『自主性』とは、自分の好きなことばかりしていいわけではありません。

新しいこと、苦手なことにも挑戦してもらいます。

ただし、大人による『管理』や『強制』ではさせません。

信頼できる人と、安心した環境があれば、子どもたちは自ら挑戦しようとします。

苦手なことも、

『この人が言うなら、挑戦してみようかな』

と子どもたちに思わせることが、保育士の役割です。」



自分の気持ちを尊重される経験を積めば、他者の気持ちを尊重できるようになる。


「子どもたちは、自分の気持ちが尊重される経験を積めば、他者の気持ちを尊重する力をつけていきます。」


運動会のあり方について


娘の保育園の運動会は、5歳児クラスの子どもたちが、運動会の運営(用具係やゴールテープ係、笛係、年少児さんのお手伝いなどなど)を、保育士さんたちと一緒にする。
イヤイヤやらされている表情の子はいない。

『自分たちでつくりあげる運動会だ!』
と言わんばかりに、みんな誇らしげな表情をしている。

理事長先生は、
「運動会は、『大人に与えられたものをこなす』のではなく、『自分たちで作りあげるんだ』という気持ちが、主体性、責任感、達成感、連帯感を育む。」と。

実際に運動会をみたら、それを見事に証明している。


保育は科学


「保育は科学。子どもの行動には必ず理由がある。
それを紐解いていくのが、私たち保育士の役割。
保育士の子どもたちへの関わりには、必ず根拠があります。

そして、保育士には説明責任がある。
なぜ、このような保育をするのか、その先に何を目指しているのか、子どもひとりひとりに対して、明確な目標と保育の根拠を、説明できなければいけません。

だから保育士は、専門的な知識と経験の積み重ねが必要なのです。」



僕が育児うつになりかけてわかったこと。

原因不明のめまいやふらつき、吐き気、頭痛が続いていたので、人生で初めて心療内科を受診しました。


家族は妻と娘(2歳10ヶ月)
フルタイム共働きで育てています。
娘は0歳児クラスから保育園へ。
保育園の環境もよく、毎日機嫌よく行ってくれています。

妻は時短勤務ですが、業務量が多く、残業や休日出勤も多いので、僕が週に何回かはお迎えから寝かしつけまで、土曜日は朝から寝かしつけまで、ワンオペ育児をしています。

ありがたいことに、双方の職場とも育児家庭への理解はあり、保育園も職場も家から30分圏内。
祖父母の協力は諸事情あり望めませんが、夫婦共働きで子育てしていくには、十分恵まれていると思います。

自分たちよりももっと大変な環境の中子育てしている人たちもたくさんいます。
子育てに関わりたい気持ちがあっても、仕事が忙しく、思うように関われない父親(主に)もいると思います。

娘は間違いなく世界一可愛いです。
毎日愛しくて仕方がないです。
こうして娘の毎日の成長に関われることはすごく幸せだと思っています。
娘は「パパ、パパ」と全身で甘えてくれ、イヤイヤ期真っ只中で、全力で意思表示をしてくれます。
それは僕のことを信頼してくれているからだと思っています。

一方で、親としての今の自分の関わりが、娘の将来を左右するというプレッシャーもありました。
「良い子」に育ってほしいとは思っていないけど、「自分のことを大切にできる子」に育ってほしい。
そのためには、幼少期の養育者との信頼関係が重要、手を抜いちゃいけない-と。

いまや父親の家事育児は当たり前です。
妻と2人で生んだ自分の娘だから、主体的に家事育児をすることは当たり前だと思っています。
ただ、育児の悩みやしんどさを吐き出せるところはなかなかありませんでした。(妻とは時々共有していましたが)

職場の理解はありましたが、急に休んだり早く帰ったりする後ろめたさや申し訳なさは日々募っていきました。
周りには同じような境遇の男性はいません。

ツイッターやネットにも、主体的に家事育児をしている父親はたくさんいます。
自分よりももっと家事育児に前向きに意欲的に関わっている人もたくさんいます。
ただ、育児に主体的に関わっている父親の方たちが、育児の悩みやしんどさ、ましてグチなどを吐いていることはほとんどないように見えました。

自分が育児をしんどいと思うのは、自分の頑張りが足りないからだ、もっと頑張らないと、と自分を追い詰めました。
まして環境的には恵まれている。
これぐらいで弱音を吐いていたらダメだ-と。

また僕は、児童養護施設や障害者支援施設で働いてきて、それなりに人に関わる経験と知識もある、と妙な自負もありました。
バーンアウト(燃え尽き症候群)の知識、原因や対処法も頭に入っている、自分は大丈夫だという驕りやうぬぼれがあったことも事実です。

そのうち、段々と些細なことにもイライラするようになってきました。
ただ、このイライラは妻や娘にぶつけちゃいけない、と自分の中に押し殺しました。
そうすると、育児が段々としんどくなっていきました。

心の変調のサインはいくつかありました。

その変調に気づいてくれたのが妻でした。
また、心療内科を受診する背中を押してくれたのも妻でした。

心療内科医からは、とにかく今ある負担を減らしなさいと言われました。

育児はひとりではできません。
できる人もいるかもしれませんが、相当な負担がかかっています。
また、もし家事育児は女性(母親)の仕事だと思っている人がいたら、それは大きな間違いです。

そして、育児のしんどさは人それぞれです。
同じような状況、はたから見たら恵まれている状況でも、しんどさはそれぞれです。

親子ともに健康的に子育てしていくためには、周りの理解と協力、そして、十分な社会資源(制度)が必要です。

また、心療内科医からは、このまま放置したら症状は確実に進行します、そうなると、自分の大切なものまで失う可能性があります-と言われました。
育児に限らず、心の変調が少しでもあれば心療内科などを受診することをお勧めします。

自分を大切にすることが、自分の家族を大切にすることになります。
そして、しんどいときは早めに声をあげること、また、専門家に助けてもらうことは、何も恥ずかしくはないことを、育児を通して、妻と娘から教えてもらいました。
f:id:Nikov:20160224172230j:image